2012-01-01から1年間の記事一覧

見る人か撮る人か

東京都写真美術館で写真展「機械の眼 カメラとレンズ」の内覧会があった。学芸員が作品を解説してくれる。友の会の催しだが、いつも盛会である。なかで女性がデジカメで撮っていたので、私も1枚撮った。と、その女性が「撮影禁止です」という。記録を撮って…

スキャナのあと先

実際に手がけてみると、スキャナカメラは思っていた以上に面白い。画質でいえば、CCDやCMOSとは似て非なるものといってもいいほどだが、本来のスキャナが想定していない使い方をしているのだから、これは仕方がない。それよりむしろ、従来のフィルム大判では…

コンピュータとだまし合い

真っ先に向かったのは新宿駅の西口構内、交番の前に広がるコンコースだった。初めてのスキャナカメラだ。ここで以前、バイテン(8x10インチ)でダゴールを試したことがあって、スローシャッターで動き回る人たちが半分消えてしまうのが面白かった(写真右)…

写真師たちの輝き

知人からのメールに「維新の志士の写真」の真贋を問われたという話があった。ホームページのアドレスがついていたので、つついてみると、見事な集合写真が現れた。まげを結って刀を持った武士たちが、2人の外国人を囲んでいる群像だ。総勢46人。素晴らしい…

デジタルとハサミは使いよう

きょうは大判を離れて、デジタルのありようを考えてみたい。 Pinterestという名前を経済誌の記事で読んだその日に、facebookの友だちがそれを使っていたので驚いた。自分で撮った写真、ネットで見つけた気に入った写真を、ネット上にピンナップして、だれで…

湿板写真はナゾだらけ

古い写真の展覧会を見ると,必ず何らかの発見があって、しかも有無をいわせぬ力量の差を見せつけられて、打ちのめされた気分で帰ってくることが多い。今回もそうだった。東京都写真美術館の「ストリート・ライフ」。サブタイトルが「ヨーロッパを見つめた7人…

驚異のスキャナおじさん

何よりも、本気度がすごかった。横浜の中区民センターの一室。テーブルにずらりと並んだA3,A4のモノクロ・プリントは、全部スキャナカメラの撮影だ。しかも部分伸ばしもあって、スキャナで問題になるシマ模様も拡大してある。撮影レンズもカメラもスキャナ…